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くろばらのブログ。 コメントや拍手大歓迎です。お返事は日記にて返させていただきます。
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間をあけてしまいすみません。
10月になってからまだ一回も更新が・・・あああ。
あと4コマぶん、色塗ってセリフ入れればマンガ一本完成するんですが・・・
なんだか、なかなか時間がとれず。

だれだ、月曜日には更新するとか言ってたの。私だ。


本当にすみません・・・。



最近・・・は、そうそう、世にも奇妙な物語、を見逃して落ち込んでます。
厭な扉・・・楽しみだったのに・・・京極先生orz
最近の小説で読んでる、数少ない作家さんなのですが
いやはやショックです。



小説といえば。

最近有栖川有栖を読んでます。
読んでいたにもかかわらず、ずっと作者を“有栖川栗栖”だと思ってましたすみません。
作家アリスシリーズがおもしろい、と勧められ読んでます。
言ったブックオフに一作目がおいてなくて、二作目のロシア紅茶を購入し読んでいたのですが
すぐに一作目を発見したので、そっちを読んでます。
ザ・推理小説、ってカンジでいいですね。
どんどん読んでいきたいです。




と、全然幕末関係ないし・・・。

えー・・・


そうそう、維新の嵐、11月発売!

地味に、いや、かなり、楽しみです。
発売日、即効買おうと思います。
絵が、すごく、好みです。
しかし、11月・・・忙しくて死んでそうです。


いやでもがんばるよ!

















以下、更新なくて申し訳ないので、慣れない小説書いてみた系のモノ
武市先生視点で虎太郎脱藩~あたり。土佐弁はムツカシイので標準語で失礼します。








道場はいつものように、活気にあふれていた。まだ肌寒い3月。
竹刀のぶつかる音に、生徒の声、

ありきたりの午前だった。


──しかし、それも簡単に覆る事件が起きた。



道場の戸が勢い良くガラリと開かれる。
狭い道場の中に、その音は大きく響いた。

何事か、と道場中の者が手を止め注目する。




───そこに居たのは、ひどく焦燥に駆られた中岡慎太郎であった。




一体何事かと窘めようと口を開きかけた、その瞬間、
それより先に慎太郎が叫ぶ。





「虎が・・・虎太郎が脱藩した…!!!」





───ざわり、と道場が揺れる。



無論私もひどく動揺した。
今すぐ慎太郎の肩を掴み仔細を問いたい衝動にかられた。
しかし、生徒の目が、それを自重させた。
私は、冷静を装い慎太郎の前に立つと、低い声で問いただす。

「慎太郎、それは真か。」

「は、い・・・一応、奉行所には行方不明で通って、ます。しかし・・・間違い、ない、です。」

なんという、ことだ。
目の前が暗くなりぐらりと揺らぐ。

「それと、虎太郎を慕ってた・・・惣之丞、も、一緒に・・・。」

慎太郎はここまで全力で駆けてきたのであろう。
今にも倒れそうに、肩を落とす。
憔悴しきっている。
無理も無い。
彼も寅太郎と同じく大庄屋の身分で、幼馴染だったと聞いている。
親しかった者がある日なんの相談もなく突然脱藩など・・・。

「あの、虎太郎が・・・。」






吉村虎太郎は、早くに亡くなった父の後を立派に継ぎ、よく働く者だった。
背は低いが、色白で、少しきつい目元と整った顔立ちは、男も女も見惚れるものだった。
武士ではないが、どこか品があり、他のものとは違った雰囲気を持っていた。
道場でもよく鍛錬し、向学心もあり、まだ若輩にもかかわらず、人望に厚い。
党内でも、龍馬や収二郎に次ぎ、人気もあった。

私は虎太郎に、よく目をかけているつもりだった。
これからは、このような若く、有望なものが先に立ち、活躍すべきだと。

そう、考えていた、のに・・・。


(勝手なものだ・・・自分勝手に期待をかけておきながら、裏切られた気分になるなぞ、・・・)


ふっ、と自嘲に口が歪む。


「あいつ・・・」


一息ついた慎太郎が地面を睨みながら話し出す。


「あいつ、長州藩の久坂先生のところに行ったんだと、思います・・・。」

「・・・」

長州の久坂玄瑞。
江戸に剣術修行に出たとき、何度か尊皇攘夷について語らった覚えがある。
彼は、武力による攘夷決行を唱える強硬派であった。

「武市先生が、あれほど一藩尊王をとなえていらっしゃるのに、あいつ・・・その・・・。」

慎太郎がいいにくそうに、口ごもる。

「わたしの考えは、甘い、と。」

ぼそり、と呟けば
慎太郎はばっ、と顔をあげ、勢いよく首を横に振った。

「い、いえ!!決してそのようなことは・・・!」

慎太郎の大きな瞳がさらに大きくなり、顔を真っ赤にしてこちらを見つめる。
その必死さに、思わず笑みがこぼれる。

「気にするな、前々より、虎太郎が言っていたことだ。」

慎太郎は、はっと息を飲み、瞬間、その大きな瞳に涙を溢れさせた。

「くそっ・・・あいつ・・・なんで・・・なんで・・・っ!!!」

(何故、か・・・)



──先生、先生は何故他藩ともっと交流を持たぬのですか。

──この土佐藩を、本当にご自身で変えられるとお思いですか。

────たとえ、それが実現したとしても、それではあまりに遅い、遅いのです・・・。



以前、寅太郎と酒を飲み交わした時、彼はしきりに私を説き伏せようとしていた。
思いつめたように、その目元をより険しくさせて。



ああ、何故私は気づいてやれなかったのだ。


後悔しても、もう遅い。
それよりも、今は虎太郎脱藩の事実に、党内での統率が乱れることを阻止しなかれば。
今党内が乱れれば、綻びはあっという間に大きな穴となり、修復することが難しくなるだろう。
上士に、付け入る隙を与えてはならない。



──それでは、遅いのです・・・。



虎太郎の言葉が、頭の中で反芻した。








そして、その数十日後・・・・










龍馬が、脱藩した。











「何故・・・・何故だっ!!!」






一人、蔵に篭り、声を上げて泣いた。
妻の富が心配しているだろうが、それも今は考える余裕もない。





あの、龍馬が。



兄者、武市の兄者────



あの、人懐っこい笑みが視界の端で揺らいで消える。



「龍馬・・・・っ!」






お前も、虎太郎と同じなのか。
俺が、甘いというのか。この俺が。





──遅いのです・・・。



──兄者の頼みだ、俺も土佐勤皇党に入れてくれ。




虎太郎の言葉と、思いつめた顔。龍馬の笑顔と笑い声が、浮かんでは消える。




「甘い、か・・・」





ならば、その甘さを捨てようではないか。

虎太郎に次ぎ、龍馬脱藩の知らせで、党内の動揺はより大きくなっていった。

迷っている、暇は無い。
早く、この土佐を、尊皇攘夷に染めなければ。誰でもない、この、俺の手で。
そのためには────










党員の、信頼できる者を呼び集めて戸という戸を締めきる。
俺の尋常でない雰囲気を感じ取ったのか、皆、強張ったように身を縮めている。


「ここに居る者を信頼しての相談だ・・・・」



甘いというなら、甘さを捨てればいい。
邪魔なものは、排除しれないい。


「我ら尊皇攘夷の志を理解できぬ、天皇様の御心を理解できぬ者に、天誅を下す。」



龍馬、虎太郎、これでいいのだろう?



「吉田東洋に、天誅を。」



─終─







色々時代考証間違ってたらスマセ。

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